喫茶店やカフェの多い京都ではお店選びも迷うもの。
こちらは知名度はまだあまり高くないが、口コミの評価がとても高い!さらにSNSに転載されている写真に映し出される料理は、シンプルながらどこか惹かれてしまう昔ながらの喫茶店メニューが並ぶ。
そして、どんなテーマなの?と気になる独特の世界観の店内!定休日も多く、なかなかタイミングが合いにくい。しかし、だからこそプレミア感があるお店。そんなエントツコーヒー舎に行ってきました!
「まぼろし」の世界観で作られた店内
住宅街の中にこつぜんと現れる、自転車も置けない程の小さな建物。あまりに静かな佇まいのため、一度気づかずに通り過ぎてしまった。携帯電話の地図を見ながら道を戻ると、入口のランプを発見。珍しい白い壁にランプ、よく見るとエントツコーヒー舎と書かれている!店内からは物音せず、中の様子が掴めないため恐る恐る、開かれた店内の入口に足を踏み入れてみた。
入口の左手側には「まぼろし探偵社」と書かれた扉があり、一見ここはどんな世界に繋がるの?と胸を躍らせた。何の入口かと思ったら、なんとここはお手洗いであった!なんともユニークな扉なんだ!
さらに扉を曲がり奥に進むと一本の細い廊下が現れる。廊下は人一人しか通れない細い道が続き、内装は一見、ヨーロッパにでも来たかのような作りで思わず雰囲気に圧倒されて立ち止まってしまう。ふと屋上を見上げると映画の世界に入り込んでいくかのよう。心の中ではもう、自分は映画の主人公の気分。この先でどんな物語が始まるんだろう。
そんな事を考えているうちに、こちらの足音に気づいたスタッフが店内奥の入口の扉を開けて私を迎え入れてくれる。店内にはテーブルが2卓とカウンター3席のみの狭い空間となっているが、十分な距離感は保たれている。テーブルはなんと、アンティークなミシン台であった!店内もやはりヨーロッパを思わせる内装。
画像出典:ヱントツコーヒー舎|食べログ
さらに見渡してみると至る所には、猫やマトリョーシカが飾られてありオーナーのこだわりが伝わってきた。また店内奥には立ち入り禁止の研究室の扉があり、「まぼろし探偵社」に「研究室」に一体ここはどこなんだと可笑しくなってしまった。
私が訪れたのはランチタイムではあるが、混み合う様子はない。静かに店内を楽しみたかったから丁度よい。
テーブルに着き、メニュー表を探すと回覧板を渡された。
これは「回覧板」という名のメニュー表。
回覧板を開くとオムライスやナポリタンなど、昔ながらの喫茶店のメニューが並ぶ。
予想外にもシンプルな昔ながらのオムライス
ランチで訪れた私は空腹のためオムライスを注文。
キッチンでは2人のスタッフが調理を開始。程なくして銀のプレートの乗せられたオムライスが登場。お店の名前から、内装までこだわりのある世界観が作り出されているが、運ばれてきたオムライスは食器からオムライス自体まで至ってシンプル。
食器がまさかの銀の皿とは。予想とは違う驚きがありながらも、ここが探偵社であると想像してみると、なんだか似合う銀の皿とシンプルなオムライス。再び映画の主人公となり、探偵になった気分で一口食べてみる。
画像出典:ヱントツコーヒー舎|食べログ
薄焼き卵に包み込まれたチキンライスは、一口スプーンですくって、口の中へ運ぶとほろほろとこぼれおちる!なんという抜群の炒め具合!これはすごい。こんな風に炒めるのは難しいんですよね。チキンライスのお味はケチャップソースが無くても十分美味しいくらい味がしっかりとしていた。これは、ケチャップソースでごまかさないチキンライスですね。短時間でここまでしっかりとした味付けが行えるとはレシピを知りたいくらい。
添えられたマッシュポテトも丁寧にすり潰されており、舌触りが柔らかくなめらかだ。美味しくてついつい手が早まる。そして、飽きることなく最後まで完食!オムライスのボリュームも満足!
しかしながら、甘党な私はついつい食後のデザートも気になってしまうため
再び回覧板を開いて数量限定のガトーショコラとコーヒーを注文。
デザートは他にもチーズケーキが人気。
こちらのガトーショコラはとっても濃厚!!!甘党の私は大満足!ずっしりと重たく、大きさも思わず「大きい!」と声を上げてしまった程。こちらも味、ボリュームともに満足!小食の方はケーキだけでも満足かもしれません。
店内の内装から、料理までここまで作り上げられたお店は少ないのではないでしょうか。
店内から外の世界に出る入り口は、とても眩しく感じられる。一歩踏み出すだけで別世界。また来ようと深く思った。現実から離れて、まぼろしの世界に浸りたい時はとてもお勧め。静かな店内で、映画の主人公を気取りながら美味しい料理を頂く。なかなか良いものです。
探偵社の場所はここ!
URL:http://entotsukohisha.favy.jp/
住所:京都府京都市上京区佐竹町110-2
アクセス:北の白梅町駅から徒歩15分
TEL:075-464-5323
営業時間:12:00〜20:00
定休日:水曜日、木曜日
席数:9席